アトピー・喘息・乳がん持ちの私

私はこう見えて、結構病気を持っています。
①アトピー
②喘息
③乳がん
(ステージ4)
そのほかアレルギー性鼻炎とか、
ちょいちょいありますが代表的なのはこの3つです。

アトピー

赤子の時の写真には引っ掻かないように
手袋をはめられた様子が写っています。
気づいた時には
ステロイドが常にそばにある状態でした。

そこから代替医療を学び始める36歳まで、
なんの疑問も持たず、
ステロイドを塗り続けていました。

治そうなんて気はさらさらなく
治らないものだと思い込んで、
ステロイドさえあれば、
生活に支障はないしって思っていました。

病院へ行くのはステロイドをもらうためだけ。
先生も毎回「何本いる?」と聞くだけ。
診察にものの1分もかからない状態でした。

喘息

喘息が発病したのは4歳の時。
突然発作が出て、そのまま病院に担ぎ込まれて入院。

そこから、毎日のように病院通いが始まります。
何がきっかけで発作が出るかわからないので、
思い切り走ったり笑うことさえ注意をはらう生活。

吸入器が手放せませんでした。
みんなは外で遊んでいるのに私だけ家の中で1人……
なんてことも。

9歳で福岡に引っ越すまで、
いつ発作が出るかわからず
ビクビクする毎日だったのですが、
福岡に来たとたん劇的に改善して、
小学校を卒業する頃には
何をしても発作は出ないようになりました。

乳がん

38歳の時に乳がんのステージ4の診断を受けました。

もともと胸にあった良性のしこりが3年かけて、
どんどん成長してきたので、
再度検査を受けたところ、
乳がんとの診断を受けました。

先生からは、
半年抗がん剤をして手術も言われたのですが……
何しろ、この乳がん、痛みもないし、
体に何か影響があるわけでもなかったので、
副作用の恐れがある抗がん剤や手術を受ける気に
どうしてもなれなかったんです。

ただ、ステージ4という現実に
家族がかなり傷ついてしまったため、
何か目に見えることをやって
安心させなければという思いから、
比較的副作用の少なそうなホルモン治療を選び、
手術はしない(先生は勧めてくるけど、待ってもらってる)
方向で治療中です。

病気が私にあたえた影響

この3つの病気は、
当たり前ですが私に大きな影響を与えています。
特にアトピーと喘息は、
まだ子供のころ罹ったために
私の人格形成に大きく影響していると思います。

アトピー・喘息

アトピー性皮膚炎というのは
ご存知の通り命に関わる病気ではありません。

でもメンタルをズタボロにしてくる病気です。
事実私は
自分のアトピー肌にコンプレックスを持っていて、
自分の容姿が大嫌いでした。

特に脱ステしてすぐに、
顔全体の皮膚が鱗ようにボロボロになってしまった時は
鏡を直視できませんでした。

喘息になったことで、
母は私の行動にたくさんの制限をつけました。

母も喘息だったので、
自分のせいで私が喘息になってしまった
という罪悪感も感じていたようで、
その分、自分がどうにかしなければ
という思いが強かったようです。

喘息になってから、
一気に私と母の共依存関係が進んだ気がします。

この二つの病気の症状は、
メンタル面でも体の面でもかなり辛かったので、
私は「病気なんだ」ということを
意識せざるを得ませんでした。

実際、みんなと同じようなことができない
という現実もあったので、
私の中で、
病気であることが特殊なある種
みんなと同じようにできないことの免罪符

のようにもなっていたと思います。

乳がん

ステージ4の診断を受けた時には死を意識しました。

でも、私はいつまで経っても元気なまま
これが明らかに初めの2つの病気と違う所でした。

もちろんガンで苦しい思いをしている人も
いるんだけども、私はそうじゃない。

ガン患者になる前となった後の私、
何も変わらない。
病気=辛い、ガン=死って
勝手に思っていたけど、それは
実は作られたイメージなんじゃないか

ってことに自分がガンになってみて気がつきました。

病気を通して私が気づいたこと

病気だからって制限をかける必要はなくて、
大事なのは、
今の自分がどういう状態なのかを
自分で把握すること。

辛いのに、
それを感じないふりをして無理をするのは違うけれど、
元気なのに
作られたイメージに囚われて
病人になるのは
それこそ違うんじゃないか

と思ったんです。

私は、アトピーと喘息を、
自分ができない、やらない言い訳に
使っていたんだなあと気づいたんです。

本当は、
病気かどうかなんて関係なくて
自分が今

やりたいことをやる。
それだけなんだと思います。