倍返しというけれど、半沢のモチベーションは復讐ではないと思う

どーも、こんにちは!アトピーで乳がんだけど元気にヨガインストラクターしているaya.です!


毎週唯一楽しみにしているドラマ、「半沢直樹」。


原作は読んだことないのですが、ドラマは前作からのファンで続編を楽しみにしていました。そしてその期待を裏切らない面白さ!


そんな、私が大好きな半沢直樹の名ゼリフは「やられたらやり返す!倍返しだ!!」ですが、口ではそう言っていても、よくよく考えてみると、この人の本当の原動力は復讐心ではない気がするんですよね。


前作こそ、大和田との対決という最終目標をがありましたが、今回に至っては、対決は目標じゃない。


やむを得ず対決しなくちゃいけない状況には、毎回陥ってるけど(じゃないと話が進まないし(笑))では、倍返しの半沢さんのモチベーションは一体何なんでしょう?

倍返しはついで


このドラマに出てくる、いわゆる悪役は、自分の保身、出世などなど、モチベーションが自分だけなんです。


でも、半沢は純粋に社会のためになる事業やサービスをに一生懸命取り組む人を応援したい、一緒に頑張りたい、という自分と相手がモチベーションだと思うんです。


それを私欲のために潰そうとする人がいるから戦っているだけなんだけど、「倍返し」が、キャッチーなのでフォーカスされやすい。


でも、それが目的じゃなく自分が相手と叶えたいことをやろうとすると結果的に「倍返し」になっちゃってるだけのような気がするんですよねぇ

仕返しや復讐がモチベーションだとしんどい


仕返しや復讐って、やられる方もだけど実はやる方も相当しんどいです。なぜなら怒りを持続させないといけないから。


臥薪嘗胆っていう言葉がありますが、苦い肝を舐めたり、薪の上に寝たり、自分を痛めつけることで怒りを忘れないようにするってことですよね。


戦国時代ならいざ知らず、この平和な世の中でそこまでする必要があるのかなってのが私の正直な気持ち。


実を言うと私の母がまさにそのタイプで、常に自分を追い込んで、常に怒っている人だったんですよね。


多分それって、すごくしんどかったと思うんです。人間しんどい時って余裕がなくなりますから、自分にもだけど周りにもすごく厳しくて、無意識のうちに「私はこんなに我慢しているんだから、あなたも我慢しなさいよ」というオーラが漂っていました。


それでもまだ、元気でパワーに満ち溢れている間はよかったんですが、人の何倍もエネルギーを消費するような生き方をずっと続けられるはずもなく、結局力尽きてしまったんじゃないかと思うんですよね。


うつ病になって亡くなるちょうど一年前くらいが、特に怒り狂っていましたからね、いろんなことに。


後から振り返ると、そこでエネルギーを使い果たして亡くなってしまったように思えます。

倍返しできるのは、モチベーションが復讐じゃないから


結局のところ、怒りや復讐のエネルギーって誰も幸せにならないし、自分一人のエネルギーを浪費するだけで効率も悪い。


だから「自分と相手のため」のエネルギーには勝てっこないわけです。


つまり半沢の「倍返し」はモチベーションが復讐じゃないから、あれだけのパワーが出せるわけで、自分一人のエネルギーで戦っている敵たちには勝ち目がないんですよね。


一見、半沢が負けたように見えても、モチベーションが尽きることがないから、勝てるまで続ける。だから必ず「倍返し」できるんですよね。

どちらがいい、悪いじゃなくて、どっちを選びたいか


こんな風に書くと、怒りをモチベーションにすることが悪いと言っているように聞こえるかもしれませんが、そうじゃないんです。


怒りっていうのは、その人のエネルギーを何倍にも強化させる劇薬のようなものです。


毒と薬は紙一重ですから、うまくそのエネルギーを使いこなせるのならば、使いようによっては、すごい成果を生み出すこともできると思います。


ただ、私には、どう考えてもそれができるとは思えないので、怒りを選択するのをやめた、ただそれだけのことです。


学校教育やメディアの情報操作によって私たちはどうしても、いい・悪いで物事を判断しがちで、しかもそれを人にも押し付けてしまいがち。


でも万人に共通する善悪なんて、存在しないのだから、結局は自分が何を選びたいかなんじゃないかなと思います。


きっと半沢には、自分が何を選びたいかという確固たる意志があって、それに従っているからあんなに強いんだと私は思います。


そういう目線で見てみると、またさらにドラマが面白く感じます(いや、元々めっちゃ面白いんだけど!)


最終回を心待ちにして、今日はこの辺で終わろうと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!