ガン患者は不幸なのか?


どーも、こんにちは!アトピーで乳がんだけど元気にヨガインストラクターしているaya.です!


私は、乙武洋匡さんが、好きでTwitterをフォローしています。


デビュー作の「五体不満足」を読んだ時、衝撃を受けたのを今でも覚えています。


そうか、障害がある人は「かわいそう」じゃないんだ。


むしろ、「かわいそう」と思うことは、優しさでも何でもなく、失礼なことなんだと、乙武さんに教えてもらった気分でした。


そんな乙武さんのツイートで気になるものを目にしました。


乙武さんのツイートに対するリプライを引用リツイートされていました。


相手の方のツイートは、表示できなくなっていたのですが、確か「障害でお金を稼ぐのは不謹慎では?」みたいな内容だったと思います。


障害や病気のことを明るく笑顔で語ったり、お金を稼いだりすることを不謹慎だという人が一定数いるんですよね……


暗黙の了解で、そういう空気が蔓延しているのも確か。


私は、その空気を壊したいんです。

病気や命のことを語る時、深刻でなければいけないという呪い



以前、芸人の小薮さんを起用した、家族会議のポスターが炎上していました。


その時のことを、ブログにも書いたし、動画にも出したんですが……

なぜ、人生会議を笑いにしてはいけないんだろう?と思った話 | Pop Sick Life

どーも、こんにちは!アトピーで乳がんだけど元気にヨガインストラクターしているaya.です! 昨日のツイート↓ 人生会議をしようという内容のポスターが ・病気の人のことを考えたのか?・なんでも面白くすればいいという感じがする・死を連想させる ということで各自治体への発送が停止されたのこと。 ツイッターでもブログでも、批判的な意見が多かったのですが、私の意見を書いてみます。 …



これってまさに、「命(死)のことを笑いにするなんて不謹慎だ!」ってことだと思います。


実際、そう言う声が多かったし、ガン患者やガン患者の家族が抗議したと言う話も聞きました。


代替え案として、こういうポスターならよかったんだろうけど……と提案されていたポスターは、ほのぼのしたイラストで、それこそ病院の中で目にするポスターによくある感じ。


確かに、それもいいと思う。


病気になって心が沈んでいる時には、癒しも必要です。


でも、本当に、真剣に自分の命を生き抜こうと思うのなら、ちゃんと考えないといけない。


そして、病気になって動けなくなってからではなく、元気なうちに考えておく必要があるんです。


でも、実際はそうはなっていない。


それは、なぜかと言うと、自分には関係ないと思っているから。


もっと言うなら、興味が持てないからだと思うのです。


自分は元気で楽しく毎日を過ごしているのに、わざわざ怖くて不安になる話題を、深刻に話そうと思う人はいません。


それは当たり前のことだと思います。


だけど笑いは老若男女、健康でも病気でも関係ありません。


それが、笑いの力だと思うんです。


眉間に皺を寄せて深刻そうな様子と、笑顔で明るく楽しそうな様子……


元気で、だからこそ、病気や命について考えた方がいい人たちの興味が、どちらに向くかは一目瞭然だと思います。


そして同時に、本当にガンや死って怖いものなのか?


深刻に話さなければいけないことなのか?


それって思い込みなんじゃないの?って私は思うんです。

ガン患者は「かわいそうな人」という作られたイメージ



病人、特に命の関わると言われている、ガンみたいな病気を患っている人ってかわいそうな人だと思っている人が多いと思います。


だから、笑いにしたり、明るく、その話題を語ったりすることに、抵抗を覚える人がいるんじゃないかなと思うんです。


でもね、別に私、アトピーだし乳がんステージ4ですけどね、自分がかわいそうだと思ったことは一度もないです。


私は、かわいそうだと思ってないのに、周りから、かわいそうな人として扱われるのに、ものすごく違和感を覚えました。


「えっ、私ってかわいそうなんかな……」って流されかけることも(笑)

頭を抱えて悩む男性の写真


でも、そこで流されちゃったら、本当にかわいそうな人になっちゃう気がしたから、何とか踏みとどまりました。


何度かわいそう光線を浴びせられても、無視して普通に振る舞っていたら、ある時から、かわいそう光線は止みました。


かわいそう光線を浴びせてくる人は無意識なので、こちらがそれに気がついて流されないようにしないと、かわいそう光線はどんどん広がっていきます。


その結果、ガン患者=かわいそうな人というイメージが出来上がってしまって、いつの間にか、そのイメージを押し付けたり、そのイメージを演じたりしなくちゃいけないような空気になってる気がします。

きちんと向き合ったからこそ笑える

笑いと嘲笑は、全然違います。


ここの区別がつかない方が多いような気がします。


私が、動画の中で笑っているのは、一生懸命ガンと戦っている人を嘲笑しているわけではありません。


「聞いて聞いて!!一生懸命考えたら、私なりに、こんな答えが出たんですよ!!」って、自分が思いついたことを、みんなに聞いてもらいたくて、ウズウズしている小学生みたいな感じ。

笑いながら走ってくる犬の画像


笑おうと思って笑っているんじゃなくて、話しているうちに勝手に笑ってしまっているんです。


私がやっていることが、正しいなんてこれっぽっちも思っていません。


そもそも、正解は、その人その人で違うわけで、万人に当てはまるただ一つの正解なんてあり得ませんから。


私にとっての正解を、何か参考になるかもしれないと思って、シェアしているだけです。


自分にとっての正解は、自分自身と向き合うことでしか見つけられないと、私は思っています。

障害や病気も個性の一つだと思う


ここで、初めの乙武さんのツイートの話に戻るんですが……

再掲します


かわいそうな人光線を浴びせておきながら、その、かわいそうな人が何とか自分の足で立てるように(経済的に)自分のハンデを利用して、お金を稼ごうとすると今度は「不謹慎だ!」と攻撃を始める。


これがまた不思議。


だって、スタイルがいい人はモデルになって、歌がうまい人は歌手になる。それが許されるのにどうして、障害や病気はダメなの??


障害や病気がある人こそ、それがない人よりもお金を稼ぐことへのハードルが高いから、なんとか工夫して自分の個性を生かしているのに。


乙武洋匡さんという人は、矢面に立って、そんな作られたイメージに風穴を開けてくれた人だと思います。


本当にすごい、尊敬します。


そしてそれを、歯を食いしばって頑張る!じゃなく、当たり前のこととして自然体でやっているように見えるところがすごい。


きっと、見えないところでは、辛い思いをたくさんしていると思うんです。


今は、義足プロジェクトに参加されていて、そのためのトレーニングだって、ものすごく大変だと思います。

#SILKHAT #シルクハット #クラウドファンディング 乙武洋匡の義足プロジェクトを応援したい!│SILKHAT(シルクハット)吉本興業のクラウドファンディング

私たち、一般社団法人xDiversity(クロス・ダイバーシティ)は、先天性四肢欠損で知られる乙武洋匡氏が最新鋭の技術を搭載した義足を用いて歩行に挑戦する『OTOTAKE PROJECT』に取り組んでいます。 一般社団法人xDiversityは、科学技術振興機構 CREST …




でも、乙武さんはいつも笑ってる。


その笑顔に、たくさんの人が勇気づけられていると思うんです。


私もその1人です。

ちょっと風邪を引いちゃって……くらいの気軽さで


「実は、ガンって言われちゃってさ……」なんて、気軽に言えるようになるといいなって私は思っています。


もちろん、誰もが、自分の病気をオープンにする必要はないし、自分の胸に留めておきたい人はそれでいいと思うんです。


だけど、私みたいに、黙っておけないタイプは、「ガンなんです」っていう度に、憐れみの目で見られたり、かわいそう光線を浴びせられちゃうと参ってしまうというか……

落ち込んでるコアラの写真
うーん……どうしよう……


じゃあ、言わなきゃいいじゃんって思うかもしれないんですが、話の流れで、ガンであることを伝えた方がスムーズだなってことが、ちょいちょいあるんですよね。


だけど、身近な人たちはともかく、まだ世間では、ガン=死、かわいそうな人というイメージが、まだまだ強く、そうじゃないよって説明する手間を考えると、ガンであることは敢えて言わないことも多いです。


説明して、うまく伝わればいいけど、そうじゃなかったら、相手にいたずらにショックを与えることにもなりかねないので……。


でも、もっと気軽に話せるようになれば、情報も共有できるようになるし、支え合うこともできるし、すごくいいと思うんですよね。


まだまだ、乙武さんのようにはいきませんが、作られたイメージに苦しめらる人が1人でも減るように、これからも笑顔で発信していきたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!