【患者とその家族とのコニュニケーションについて】鬱病患者の母の気持ちが、自分が乳がん患者になって初めてわかった話


どーも、こんにちは!アトピーで乳がんだけど元気にヨガインストラクターしているaya.です!


以前動画にもあげたことがあるのですが、私は「患者の家族」という立場と「患者自身」のふたつの立場を経験しています。その中で、患者と家族の気持ちのズレみたいなものを感じます。


お互いがお互いのことを思うが故に、傷つけあってしまう。そんなことが多く起こっているように思うんです。そこで、今回は「患者と家族」双方の立場の思いを、私自身の経験を踏まえて書いてみたいと思います。


あくまで、私の経験ですので、参考程度にお聞きいただけると嬉しいです。

以前の動画はコチラ



家族が患者にやってはいけないこと


これは、私が家族の立場の時に実際にやっていたことで、患者の立場になった時に実際にされたことです。

1.相手を励ます


これは誰しもがやってしまいがちなことです。


母が鬱病で入院していた時、何を言ってもネガティブで返してくる母に対して、「大丈夫だよ!よくなっているよ!なんとかなるよ!」と、全力で母を励ましました。


そして、母から言われました。「鬱病になったことないあんたに、私の気持ちなんてわからない」


確かにその通りです。基本的に人は、相手の気持ちを理解しようとすることはできても、理解することはできません。だって相手は自分じゃないから。感情っていうのは人それぞれであって、全く同じ人間、それこそ、クローン人間でもなければ、相手の気持ちを完璧に理解するのは不可能です。


それなのに、わかった気になって、無責任に「大丈夫!」なんて言った私の言葉が母に届くわけがありません。


そしてこれは、母が亡くなった後、自分自身が鬱になりかけた時に感じたことですが、落ち込んでいる時の周りの励ましの言葉は、元気づけられるどころか、責められているように感じてしまうこともあります。


「元気にならなきゃ、こんな風に落ち込んでいてはダメだ」とネガティブな自分を否定して、無理やり立ち直ろうと焦れば、焦るほど蟻地獄に落ちるように、沈んでいく。


人が立ち直るには時間が必要です。どのくらい時間が必要なのかは、その人の性格や経験によって違います。人それぞれタイミングがあって、その時が来るまでじっと待つしかないんです。


家族にできることは、本人が自分の足で立てる時が来るまで一緒に待ってあげることだけ。

2.相手を正そうとする


これもまた、やってしまいがちなこと。


私たちは「常識」とか「普通」とかいう言葉を使うことで、あたかも世の中には、ある共通の基準があり、それに基づいて正しいと判断しているつもりになりがちですが、実際はそんなものはありません。


各々が、自分の基準で判断しているわけで、そうなると当然、人によって正しいは違うわけです。


しかもその基準は、同じ人であっても置かれている状況が変われば、変わってくるもの。つまり、元気な時と病気になった時では、同じ人でも正しいが変わってくる。


同じ人でも変わってしまうのに、元気な家族という他人の正しさが患者本人に当てはあるわけがありません。


母が「治っていない」と訴えてきても「そんなことはない。味覚だって戻ったし(入院する直前は味覚がなくなっていました)食欲も出てきているし、全く元どおりとはいかないけれど、入院する前よりは精神的にも落ち着いてきている」と言って、私は母の言葉に耳を貸そうとしませんでした。


客観的に見て、改善してきているのだから、治ってきているというのが私にとっての正しさだったから。


でも母にとって、それは治っているとは言えなかったんです。本人が治っていると思えなければ、治っていないんですよね。それが、あの時の私にはわかりませんでした。

3.相手を否定している


相手を励ますことも正そうとすることも、あなたのことを思っているという正義を振りかざして、実は相手を否定しているんですよね。まずはこの事実を自覚しなければいけません。(大抵の場合、無意識に悪気なくやっているので)


これをやり続けられたら、患者本人は、自分の辛さは誰にもわかってもらえないんだと思って心を閉ざしてしまいます。そうすると誰にも頼れなくなって、孤独感に苛まれることになると思います。


実際私は「鬱病じゃないあんたに、私の気持ちなんかわからない」と母に言わせてしまいました。


あの時、私は母に寄り添ってあげられなかった。物理的には側にいても母の心は孤独だったのだと思います。そして、その孤独感が母の命を奪ってしまったんだと思います。


だから私は、亡くなった母を見た時、自分が母を殺したも同然だと思いました。誤解がないように言っておくと、今はそんな風には思っていません。あの頃の私には、あれが精一杯で、どうしようもなかった。あの時の私がいたから、今の私があるので。でも当時は随分と自分を責めました。

家族にできるのは、ただ話を聞いて、ただ寄り添ってあげることだけ


基本的に家族にできることは、ただ話を聞いて、ただ寄り添ってあげることだけ。でもね、これってものすごく大変なことなんです。


大事な人だからこそ、なんとかしてあげたいと思うのが当たり前なのに、それができないからです。そういう意味では、患者本人よりも家族の方が大変なのかもしれません。


だから、家族は絶対に無理をしてはいけません。頼れる人、頼れるサービスなどがあるのならば遠慮なく利用して、自分の負担を少しでも軽くすること、助けが必要な時には素直に助けを求めることが大事。


そうしなければ、患者本人だけでなく、家族まで倒れてしまいます。それでは本末転倒です。家族が元気でいて初めて、患者を支えることができるんです。だから、家族が心と体を健康に保つことは絶対必要なことです。

1.よく寝ること
2.食べ過ぎないこと
3.適度に動くこと

睡眠に勝る薬はありません。


食べ過ぎは消化吸収に余計なエネルギーを使ってしまいますから、良質な栄養を適量取ることが大事。そして、体を動かさないでいると、滞りが生じて必ず不調をきたします。歩くだけ、深い呼吸をするだけでもいいので毎日やってみてください。家事をする時、姿勢を意識してみたり、寝る前やお風呂に入った時に、意識的に深い呼吸をするだけでも全然違います。


初めにも書いた通り、これはあくまで私の経験なので、皆さんに当てはまるかどうかはわかりません。でも、もし、ご自分が患者の家族という立場に立つことになった時には、頭の片隅に置いておいてほしいと思います。


結局ね、患者本人もその家族も、お互いがお互いを思い合っていて、誰も悪くないんですよ。悪くないのに、愛するが故に傷つけあってしまうことってあるんです。


「戦争がなくならないのは愛があるからだ」なんて聞いたことがあるんですけど(多分タモリさんが言ってた)言い得て妙だなと思います。


でも、できるなら傷つけ合いたくないじゃないですか。そのためには、どんなに大事な人でも、自分とは違う人間なんだと自覚する必要があると私は思います。


1人でも多くの人が楽しく幸せな人生を過ごせますように……。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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