もし、ガンになったらどうする?
どーも、こんにちは!アトピーで乳がんだけど元気にヨガインストラクターしているaya.です!
現代は2人に1人がガンになる時代だそうです。知ってました?私は自分がガンになるまでは全然知りませんでした。
それは、私の中に、どこか「自分だけは大丈夫」っていう過信みたいなものがあったからだと思います。そして、恐らく私と同じような方は少なくないと思います。
だから、いざ自分にガンという病名がつくとパニックになってしまう。
でも、ちょっと待ってください。ガンってホントに、そんなに怖い病気なのかな?
私は自分が実際、乳がんのステージ4になってみて一年が経過しましたが、胸にしこりがある以外、特になんの症状もありません。もちろん、油断してはいけないけれど闇雲に恐れるのも違うような気がするんです。
どんな病気でもそうだけど、同じ病名、同じステージでも症状は人それぞれ。
病名や数字に惑わされず自分はどうなのか?を把握することがとても大切だと私は思っています。
先日私は、こんな動画をあげました。↓
動画の中でも話していますが、もとは以下のツイートにリプライを頂いたことがきっかけ。↓
今回は、ガンになった時のメンタル面について、家族、本人、双方の立場について考えてみようと思います。
もくじ
本人には本人の、家族には家族の、それぞれの辛さがある
私は、ガンと診断されてすぐは、一番辛いのは自分だと思っていました。と、いうより家族のことを考える余裕がなかったと言った方が正しいかな。
私が病気になって、私が治療を受けるのだから、私がやりたいようにやればいいと考えていました。
もちろん、その考え方はある意味では正しいのかもしれないけど、ちょっと独りよがりだったかなと今では思います。
患者の家族というのは、見方によっては本人より辛いのかもしれません。当たり前ですが、本人は自分の体調の変化を感じ取ることができるし、目に見える行動を起こすことができます。
病院の治療だったり生活改善だったり、ありとあらゆることを、実際にやってみて効果があるのかないのかを自分で試すことができるわけです。
でも、家族は、どんなに、もどかしくても歯がゆくても、辛さや痛みを変わってあげることはできないし、何かを代わりにやってあげることはできないんです。
大事な人が苦しんでいるのに何もできないって思うことは、想像を絶する辛さだと思います。
だからついつい「どうにかしてあげよう」としてしまいがちなんですよね。
私は母がうつ病の時に患者の家族という立場を経験しています。あの時の私は、何でもネガティブに捉えて悲観的になっている母に、
「そんなことないよ、良くなっているよ」
「そんなことないでしょ、家にいた時より眠れてるんじゃない」
「たいしたことないよ、風邪と一緒だよ。心の風邪だよ」
などなど、母に少しでもポジティブになって欲しいと思って受け答えをしていました。
結果、母に言われた言葉は
「この病気になったことない、あんたには私の気持ちはわからない」
でした。
そう、私は母をどうにかしてあげようとするあまりに、その時の母の言葉を全部否定していたんです。
これは、自分が患者になってみて初めてわかった事なんですが、母が言った通り、患者本人の気持ちは、いくら家族と言えどわからないんです。
それなのに、自分の考えや言葉を(それがネガティブだろうがポジティブだろうが関係なく)否定されることは本当に悲しいし苦しい。
結局のところ、立場が違うのだから、お互いの辛さを理解するのは、そもそも無理だと思うのです。
家族ができること
動画の中でも言っていますが、家族ができることは、
・側で見守ること
・決して否定せずに、ただ話を聞いて受け入れてあげること
・患者本人が求めた時には助けてあげること
この3つだと思います。これって、基本的に受け身の姿勢。
「何かをしてあげた」という実感はあまり感じられないかもしれません。
でも、そもそも家族って、いてくれるだけでありがたいと私は思います。目に見える言葉や行動はなくても、その存在自体が患者本人にとっては力になります。
側で寄り添うことが家族ができる最大で最高のことだと私は思います。
患者本人ができること
これはいうまでもなく、病気と向き合うことです。
私の経験上、病気というのは、本来の自分とは違う生き方をしていることで、ストレスが溜まりに溜まって限界を迎えた時の警告みたいなもので、自分が作り出したものだと思っています。
だとすれば、患者本人がするべきことは、自分の人生の最優先事項を知ることだと思います。
1.やりたくないことをやめる
2.やりたいことをやる
3.病気にフォーカスすることをやめる
この3つは順番が大事で、前の項目をクリアできて初めて、次の項目に進むことができます。3つ目がクリアできた時に、人生の最優先事項を知ることができ、それによって本来の自分の生き方に還ることができる。
そうなって初めて本当の治癒と言えるのだと思います。
そこの部分を無視して、いくら見えるところを治療しても、治ったように見えるだけ。
「本来の自分の生き方」なんて目に見えないから、よくわからない。
人間の脳は、狩猟採集時代に生き残るために省エネするようにできているそうです。つまり、よくわからないことはエネルギーを使うので考えたくない。
だから、目に見えない、心とか感情とかの話になると「怪しい」って拒絶したくなるんだと思うんです。
でも冷静に考えると、むしろ心や感情の影響が全くないと考える方が不自然だと思いませんか?
だってストレスで胃や腸に穴が空くんでしょ?それって心や感情が体に影響を及ぼすという、最たる例ですよね。
そう考えたら、全ての病気に、心や感情、つまりストレスが深く関わっていると考えられます。
見えるところだけを一生懸命治そうとするんじゃなくて、見えないところも同時にケアしていく必要があるんだと私は思います。
病気は「状態」にすぎない
病気というのは特別なものじゃなくて、病的な方向へ傾いている状態というだけのこと。
本来あるべきところへ戻れば勝手に治っていくものだと思って、私は自分の病気と向き合っています。
だから、いつも言っているように私は、病気だけれど、病人ではないんです。
乳がんである私にはフォーカスしていないんです。
実際そうやって一年過ごしてきて、病状は、かなり改善してきています。とはいえ、治ったわけではないし、これから悪化しないとも限りません。
でも、どういう方向に転んだとしても、乳がんである私にフォーカスするより、やりたいことをやって生きる私にフォーカスした方が楽しいので、この生き方を続けていこうと思います。
そして、私が考える通り、この生き方を続けていくことが病気にいい効果をもたらすのかどうかも、できる限り観察を続けていこうと思います。
万人に効果があるものなんて存在するわけがないけど、小さくても、誰かが元気になる力の一つになれることを願って、これからも発信を続けていこうと思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!