なぜ、人生会議を笑いにしてはいけないんだろう?と思った話
どーも、こんにちは!アトピーで乳がんだけど元気にヨガインストラクターしているaya.です!
昨日のツイート↓
人生会議をしようという内容のポスターが
・病気の人のことを考えたのか?
・なんでも面白くすればいいという感じがする
・死を連想させる
ということで各自治体への発送が停止されたのこと。
ツイッターでもブログでも、批判的な意見が多かったのですが、私の意見を書いてみます。
もくじ
人生会議が必要な2つの理由
私は、人生会議は絶対必要だと思います。その理由は以下の2つ。
・亡くなる本人が後悔なく旅立つため。
病院じゃなくて、家で家族に看取られたいとか、こういうお葬式がいいとか、人それぞれ希望があると思います。
延命治療はしなくていいとかもね。何も言わなければ、確実に延命治療はされるだろうから、もしそれを望まないのなら伝えておく必要はありますよね。
・残された人が一日でも早く立ち直るため
大事な人が亡くなって、ただでさえショックな時にわからないことがあると本当にパニックになります。
私の母は突然亡くなりました。
実家の管理をしていたのは母だったので、数珠がどこにあるかすらわからない、遺影の写真をどれにしたらいいのかわからない。お寺がどこなのかもわからない。
もう本当に何もかもわかりませんでした。あの時は母を亡くした悲しみよりも何もわからない不安の方が大きかったです。
喪主になった経験がある方はご存知かと思いますが、人が亡くなるとそれはそれはたくさんの手続きが発生します。
そんな中、わからないという不安があるとなかなか自分の感情に集中できません。辛い感情からは逃げたくなります。
でも本当の意味で前に進むためには、悲しみや喪失感といった感情ときちんと向き合って、大事な人の死を受け入れなければいけません。
そのためには、日頃からきちんと話し合ってわからないことを極力減らしておくことが大切です。
人生会議をするべき人たちとは?
それはズバリ「元気な人たち」
病気になってから考えればいいやと多くの人が思っていると思いますが、それでは遅いんです。
なぜなら、病気になってからでは体力的にも精神的にも辛くて正常な判断ができなくなるからです。
それに人生、何があるかわかりません。今日元気でも明日倒れる可能性もゼロではないんですよ!
だから、みんなが元気なうちになるべく早く話し合う必要があるんです。
だけど、さっき書いたように多くの人が病気になってから考えればいいやと思っています。
それは人間ってなぜか、「自分だけは大丈夫」と思ってしまうからです。
でも冷静に考えてみると人間の致死率は100%、いつかは必ず死ぬんです。それなのに、どこか他人事として捉えてしまう。
人は自分とは関係なくて興味がないと思った情報には目も止めません。
もし、あのポスターが病気の人に配慮したポスターだったら、恐らく元気な人たちには届きません。
自分には関係ないと思われてしまうから。
ではどうするか。元気な人の興味をひく内容にするしかない。
それが「笑い」だったのではないのかなあと私は思います。
「笑い」ってすごい力を持っています。笑うことでガンを倒してくれるNK細胞が活性化するとか幸福ホルモンのメラトニンが増えるとも言われています。
そして、笑いを通じてならタブーと言われているメッセージでさえ、たくさんの人に届けることができるのは、あの喜劇王、チャップリンを見れば明らかですよね。
見ないように触れないようにするから
どんどん怖くなる
先ほども書いたように世の中には「死」を、まるでその言葉を口にすることさえタブーとするような風潮がありますよね。
だから、みんな、なんだかよくわからない怖いものっていうイメージだけが、どんどん膨らんでいって必要以上に恐れているんじゃないかなあ。
でもさっきも言ったように人間の致死率は100%で、誰しもがいつか必ず経験すること。
そんな大事なことを見て見ぬ振りしていることの方が問題のような気がします。
死をネガティブと捉えるのは、あくまで残された者の感情だと思うんです。
その瞬間は苦しいかもしれないけど亡くなった本人は肉体的、精神的な辛さから解放されるんじゃないのかな。
もちろん経験したことはないのであくまで私の予想でしかありませんが。
亡くなった本人は、すべてから解放されて大事な人を失くす悲しみという試練をバトンのように残された人たちに渡していく。
バトンを渡された人は、その試練を乗り越えてまた次の人にバトンを渡す。
その繰り返しなんじゃないかなと思うんです。
ポスターは配布中止になってしまったけど、これを機に人生会議を是非やる人が増えて欲しいなと思います。
こんなことを書きながらも私は人生会議をやったことない……。(おい!)今年の年末、弟が帰ってきたら、早速やろうと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!