ガンになった時、それを不幸だと嘆くのか、感謝の心でできることをやるのか。選ぶのは自分


どーも、こんにちは!アトピーで乳がんだけど元気にヨガインストラクターしているaya.です!


強制的にではあるけど、家族で過ごす時間が増えている、この時期だからこそ、「自分がガンになったら、家族がガンになったら」について考えてみて欲しいと思います。


現在、ガンは、日本人の死因一位であり、2人に1人はガンになる時代。他人事じゃないんです。とはいえ、「自分は大丈夫」と思ってしまうのが人間です。


私自身も、自分がガンになる前は、自ら進んで本を読んだり、考えたりしたことはありませんでした。ただ、たまたま代替医療や人間の体について学んでいたので、その中でガンについて考える時間もあったし、世の中には、いろんな治療法があると知ることができたので、本当にラッキーだったと思っています。


膨大な情報で溢れかえっている時代だからこそ、意識的に情報の取捨選択していかなければいけません。なぜなら、情報は一部の人に都合が良くなるように操作されている場合が少なくないからです。


ガンは、すべてが死に直結する恐ろしい病気ではないし、治療法もたくさんあります。これは乳がんステージ4と診断された私が実際に感じていることです。


でも、世の中の大半の人が、「ガン=死」という呪縛に囚われているのは事実です。そして、「とにかく早期発見、早期治療」で、恐れなくてもいいガンのために、手術や抗がん剤を受けて、本来しなくてもいい、苦しい思いをしている。


それは、操作された情報で必要以上にガンを恐れていること、そして怖いものは見たくないと、考えることを放棄しているからに他ならないと思います。


私は、西洋医学や、それに基づく標準治療を否定する気はありません。私自身、標準治療であるホルモン療法を受けています。ただ、それと並行して標準治療以外の治療も行っています。


ぶっちゃけて言ってしまうと、治るんなら、どんな治療法でもいいと思います。ただ、大事なことは、いろんな選択肢があることを知って、その中から自分が納得した治療を自分で選ぶということです。


なぜなら、自分で納得せずに治療を始めてしまうと、うまくいかなかった時に必ず後悔するからです。


後悔ってものすごく不毛だと思うんです。自分で決めていれば、うまくいかなかった時に反省することはあっても後悔することはないと思います。うまくいかなくて反省したなら、そこでまた別の方法を選べばいいけど後悔しても何も変わりません。


それどころか、そういうメンタルの状態はどんどんガンを悪化させることは科学的にも証明されています。


後悔して生きていると不幸になりますよね。そんなの、もったいないと思いませんか?


だから私は、後悔して生きる人が1人でも減ったらいいなと思っています。


私は、ただのヨガインストラクターで、お医者さんでもセラピストでもありませんが、私の発信が何かのきっかけになったらいいなーと思いながらブログを書いたり、YouTubeをとったりしています。

「癌よ、ありがとう」



さて、前置きが長くなりましたが、こんな時だからこそ読んで頂きたい、本のご紹介です。


自分は治ると信じること


著者の水津征洋さんは、肺がんで一番怖いと言われる「小細胞ガン」と診断されます。このガンは進行が早く、脳やリンパへの転移も早いと言われ、抗がん剤も放射線治療も効かないガンとされています。


そのことからも「3年生存率1%、5年生存率の数字がない」と言われているそうです。


ですが、その時診断を下した医師は恐ろしいガンであることの説明をした上で「でもあなたの場合は初期ですし、漢方薬で治りますから、頑張って下さい」と言い、同時に「ガンに限らず、病気は医者や薬が治すものではありませんよ」と言ったそうです。


この言葉を聞いて、水津さんは治るんだと信じることができたと言っています。


これ、私はチョー大事だと思っています。だって、自分のことを自分が信じなくて、治るわけがないじゃないですか!自分が治ると信じることは、治癒への第一歩だと思います。


ちなみに私自身は、治るというより、ガンであることを全く悲観的に捉えていません。だって、元気だから。ガンだと診断される前と今、何も変わっていないからです。


確かに、3ヶ月に一回のおなかの注射だけは、ちょっと憂鬱なので早くやめたいなとは思うんですが、胸にあるしこりに対して嫌悪感を抱いたことは一度もありません。


しこりがなくならないことには、注射が続いていくんでしょうから、そういう意味ではなくなってくれたら助かりますが、別に痛くもなんともないので、しこりがあること自体は全く気にしていません。


一時は4.8センチまで成長したしこりも、去年(2019年)の12月時点では半分の2.4センチまで小さくなりましたし、それ以降も目視した感じでもわかるくらい縮小していっています。

周囲の思いは本人に伝わる


水津さんは、ご自分がガンになる前から自然療法や代替医療のことをご存知だったようです。そして、奥様もお子さんがアトピー性皮膚炎だったこともあり、食養生の知識があったそうです。


ガン告知を受け、医師のすすめ通り、標準治療ではなく漢方や自然療法での治療をすることを奥様に伝えた時、それに賛成してくれたそうです。


しかし、他の親族は「皆、肩を落とし首をうなだれ、悲しそうな顔で沈黙」し、会社の人は「そんなことで治るはずない」「そんな治療法で治るなら医者はいらないし、そんなのはガンでもなんでもない。誤診じゃないの」「そんなわけのわからない医者はやめて、大病院で診てもらったら」という反応だったそうです。


水津さんの場合は、一番近くにいる奥様が受け入れてくれたことが、とても大きかったと思います。ご本人も著書の中でそのように書かれていました。


この「親族」と「会社の人」のような反応は、私も経験しました。これね、かなり辛いです。なぜなら、これらは同情と哀れみから出た態度や言葉だからです。


これから頑張っていこうと思っている時に「可哀想な人」認定されてしまうと何ともやりきれない気持ちになります。


とはいえ、多くの人がガンの呪縛にとらわれている現状では、仕方ないのかなとも思います。だから、ガン患者本人だけじゃなく、周りの人にも、ちゃんとガンについて知っておいて欲しいと思うのです。


結局、ガンと向き合っていくのは本人に他ならないわけで、周囲の人は代わってあげる事は出来ません。歯がゆいかもしれませんが側で見守るしか出来ないんです。


それならば、同情や哀れみではなく、「あなたが早く良くなるように祈っているよ」という態度でいてくれた方が患者としては元気づけられます。

仕事やスポーツなら、勝つために使える方法は何でも使うのに、なぜ病気は人任せ?


これも、水津さんがおっしゃっていた事ですが、私たちは、成功しようとか勝とうとか思う時には、自らそれについて調べて、効果がありそうな事は試してみると思います。


それなのに、自分の命に関わる病気については、医師に任せてしまう人がほとんどです。


全てを医師に任せて、その言葉をすべて信じてしまったら、それ以外の選択肢はなくなってしまいます。かといって医師の言葉を疑えと言っているわけではなくて、選択肢の一つとして捉えるという事です。


これほど医学が進んだ現代でも、ガンのはっきりとした原因は解明できていないんです。原因がわからないものを100%確実に治せるわけはありません。病院ではガンに対して「治る」という言葉を使ってはいけないと聞いたことがあります。


医師は、たくさんの知識を持っているし、たくさんの経験を積んでいる。だけど、完全無欠な存在ではないんです。水津さんの主治医が言ったように病気は医者や薬が治すものではないんです。


私たちは、自分がやってきた生活習慣、食べたもの、メンタルの状態、全て把握しています。ガンになった原因はその中にあるんです。医師より患者本人の方が原因を突き止められる確率は高いです。だから、思い当たるものを一つずつ改善していけばいい。


つまり、ガンを本当の意味で治すのは患者本人だということです。

Bくんの後悔


著書の中に、水津さんより4年遅れて、同じ小細胞ガンになった同期のBくんという人が出てきます。


水津さんのガンはこの時、もう薬を飲まないでいいほどに改善していたので、奥様と一緒に、ガンに効果があると言われている健康食品1ヶ月分を持ってお見舞いに行き、自分がガンを改善させるためにやったことを伝えに言ったそうです。


でもBくんは「今は小細胞ガンによく効く薬があります」という医師の言葉を信じ切っていて、水津さんの言葉に耳を傾ける事はなかったそうです。一度はガンが消えたと言って退院、職場復帰しましたが、またすぐ再発し入退院を繰り返すようになったそうです。


最終的には白血球の数値が低くなりすぎて、治療をしてもらえなくなってしまい(できる治療がなくなった)、その時に「俺も君と同じような治療を選択すればよかった」と言ったそうです。とても辛くてその場には長く居れなかったと水津さんは言っています。


Bくんが医師の言葉を鵜呑みにするのではなく、水津さんの言葉に耳を傾け、自分でできることをしていたなら、ガンを治すのは自分だという意識を持って治療に望んでいたなら、この言葉は出てこなかったんじゃないかと思います。


「自分の命に関わる選択を人任せにしてしまった」ことに対する後悔から口にした言葉だと思えてなりません。

感謝できるようになると人は幸せになれる


水津さんは治療の一環として始めたウォーキングをしながら、「物事を実現するには、その状態になったことを完了形でイメージし感謝することが大事」と聞いたことを思い出します。


そして、実際、ウォーキングをしながら、自分が治った時のことを思い浮かべながら、お世話になった人たちにお礼を言う練習を始めたそうです。それを繰り返すうち、本当に治ったような気分になって、嬉しくて自然と涙が溢れてきたそうです。


最終的にはこんな清々しい気持ちになれたのはガンになったおかげだと、「癌よ、ありがとう」と手を合わせたそうです。


感謝の練習を毎日続けて、ガンと診断された2ヶ月後の検査で腫瘍マーカーが正常値に戻り、5ヶ月後の検査で薬を飲まなくて良くなるまでに改善しました。


現在、ご存命かは定かではありませんが、この本が出版された時点で、7年が経過しており、その間悪化する事はなかったようです。同じ病気で苦しい闘病の末、2年で亡くなってしまったBくんと比べてみると違いは一目瞭然です。


水津さんは感謝、Bくんは後悔。このような結果になったのは、たまたまかもしれませんが、少なくとも私は後悔より感謝して生きる方を選びたいと思います。長生きしたいからではなく、幸せに生きたいからです。

まとめます


私自身は水津さんのように、「癌よ、ありがとう」と言えるほどにはなっていませんが、ガンになったことが不幸だとも思っていません。


6年前に母が自殺して、私のガンは、その翌年に生まれました。思えばそれまでの私は、何でも人のせい、環境のせいにして、後悔ばかりで、感謝なんてほとんどしたことがありませんでした。


あの頃の私は、自分を悲劇のヒロインにして、不幸の真っ只中にいることを選んでいました。


でも、それから少しずつ、自分で考えて自分で決めるようになって後悔がなくなっていきました。同時に、私が今、生きていられるのは、周りに助けてもらっているからだということにも気が付いて、少しずつ感謝できるようになってきました。


それと同時に「私って幸せだな」と思えるようになりました。私にとって、ガンだろうがガンじゃなかろうが、関係ないんです。ガンでも幸せに生きられることがわかっているので、だから私はガンに対して恐怖心がないのかもしれません。


ちなみにアトピーに対しては、まだまだ囚われているので、それがこれからの課題です。


少しでも多くの人が、ガンに囚われず幸せに暮らしていけますように……。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!